マウスピース型矯正装置(インビザライン)はどこで治療すればいいの?

まずは学会登録のある矯正専門医を探してみましょう!
https://www.jos.gr.jp/page/18?post_type=roster&s&member_area_code=13&pref=2
ネットを開くと「マウスピース矯正は私にお任せください!」「レッドダイヤモンド受賞!」「2か月で終わる!」「モニター募集!」という広告、出てきませんか?この広告、矯正歯科学会の認定医は皆無であること、ご存知でしょうか?
インビザライン iTero Lumina導入いたしました
https://www.e-egao.jp/whatsnew/1593/
「GPから矯正治療を取り戻す」
昨今、医院経営の安定化を目的に一般歯科医(GP)におけるマウスピース矯正が後を絶ちません。そもそも医師を置かない郵送ビジネスなんて医療として論外です。当然ながらトラブルケースが多発し、マウスピースの評判が悪化していることから販売業者も頭を抱えているところです。
ネットの広告では、「インビザライン専門医としてこれまで1000人以上の患者様を…」、「当院はインビザライン専門クリニックです」等の文言を見ます。
そもそも“インビザライン専門医”という言葉は存在しません。インビザライン治療ができる医院を探している患者さんを誘導するためのただの自称です。レッド、ブラックダイヤモンドは注文するともらえます。
インビザライン・ジャパン株式会社(東京都目黒区)は“インビザライン専門クリニック”という名称を承認していません。これも“インビザライン”というブランド名を勝手に使用した、患者さんをミスリードさせるための自称です。
すべて一般医(GP)で、学会認定矯正医ではないのです。
本来、矯正治療は専門性が特殊なことから、諸外国においても卒後レジデント研修が必須です。大学病院矯正科の数年にわたる研修を修了して、認定医試験の受験資格を得ます。そして矯正歯科学会認定試験に合格して、ようやく有資格の学会認定矯正医となります。
日本矯正歯科学会では、認定医制度と臨床指導医制度の2つがあります。ともに矯正歯科治療を専門とする医師の知識、技術を客観的に裏付けるための学会資格です。これはアメリカの矯正専門医と同等の資格とされ、難易度の高い資格です。
一般歯科医におけるマウスピース矯正とは
一般歯科医による矯正治療をGP矯正と呼びます。
GP (General Practitioner)とは米国で使われている専門用語で、歯科治療全般を施術するファミリードクターのことです。
米国では、まず町のかかりつけ医を受診して、必要に応じてSpecialistへ紹介されます。矯正医(Orthodontist)は一般歯科医(Dentist)と資格が異なる別の職種であることから、矯正治療を目的に町の歯医者さんを受診することはありません。
ところがここ日本ではいまだにその違いが認識されていないのが現状です。ご両親ともに矯正経験のある成人の患者さんはほぼいません。だから、大人になってご自身で探してたどり着くのが派手な広告か、検索上位なのです。
この数年、インビザラインの世界的普及によって一般市民にも広く認知されたことで、矯正治療の知識と技術を持たない一般医や、最初の歯型スキャンだけで医師を置かない物品郵送販売業者によるマウスピース矯正が急速に拡がっています。
トラブルになってから、このままでは埒が明かないと学会専門医リストで探して矯正専門医を受診するケースが増えたことで私たちもこの状況を知ったのです。
医療を専門にしているマーケティング・コンサル業者によると、
- 新規開業は、一般医でも「歯科・矯正歯科」の2つの標榜にすること
- 初めからインビザラインのスキャナーがあることを宣伝すること
- GPは矯正歯科学会認定医の取得は不可能なので、とりあえず「矯正歯科学会会員」になること。入会金を払えば随時会員になれるので、これだけでも患者さんは安心する。
- 大学院を卒業しているなら、たとえ他科の研究でも「歯学博士による矯正治療」と謳うことで、より高度な知識を持って矯正治療を行っていると思われるので、広告する。
(ちなみに、歯学博士号は矯正臨床の治療技術とは全く関係ありません。) - 勤務医がいるのであれば、全員GPでも“複数の医師による検討、設計”と謳うことで、治療計画が綿密である印象をもってもらえる。
- インビザラインを注文すると必ずもらえる「ダイヤモンドランク」と「ディスプレイ用の盾」を看板にする。これはいくつ購入したかで決まるので、実際に治療を始めていなくても、他院の患者さんの分でも、同一アカウントで購入するとその医師の発注履歴となり、レッドダイヤモンドが増えるからアピール材料として手っ取り早い、というのです。しかも、あわよくば学会認定医と同等だと勘違いしてくれる人もいるかも知れません、ということです。インビザライン公式HPでダイヤモンドランクが安心と謳っている理由は、多く購入しているお得意様の方が、さらに購入してもらえる確率が高いため、新規の患者さんをそちらへ誘導したいという思惑があるから、と言うのです。マーケティング会社、恐るべしです。
HP、ネット広告は行政の届出とは違うので、「ダイヤモンド認定医」「称号」「最高認定医」などの造語、詐称があっても問題となりません。行政の届出は「○○デンタルクリニック」でも、ネット広告では「○○矯正歯科」と、矯正専門医院として広告しているところもあります。
ただ、一度でもレッドダイヤモンドを宣伝に使うと、それしかアピール方法がないため、それを維持しなくてはならない沼にはまります。ところが、一つのクリニックで診る患者数に限界があるため、新たなマーケティングとして他院の注文を代行するか、別の地域に分院展開をせざるを得なくなります。
マウスピース矯正を宣伝している医療法人が全国展開しているのはこのためです。
東京院、品川院、仙台院、名古屋院、よくありますよね。
インビザラインは本部の1アカウントで注文し、届いたら全国の分院へ送って、今年もダイヤモンドを維持するのです。マーケティング会社、恐るべしです。
代官山矯正歯科は、誰でも取得できるダイヤモンドランクを宣伝する必要がない、日本矯正歯科学会認定の矯正歯科医による矯正専門のクリニックです。
25年以上の矯正治療に特化した臨床に裏付けされた知識と技術をもってインビザライン治療を行っています。インビザラインに興味を持ったら、まずはその医師が学会認定リストに登録があるかを調べてみることをお勧めいたします。これだけでGPかを判別できます。
「レッド、ブラックダイヤモンドランクと盾」は、注文すると必ずもらえる、ただの注文履歴ですから。
学会認定資格を持つ矯正医によるきちんとしたインビザライン、興味ありませんか?
当院のマウスピース型矯正装置(インビザライン)の方針・特長
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、その設計ですべてが決まります

患者さんの歯型が担当技術者に届くと、担当の技術者が主治医の指示に基づき基本シミュレーションを作製します。
これは初回の基本設計です。ここから主治医の腕の見せどころ、専門知識を基に個別の歯の移動を指示・修正するやりとり“クリンチェック”が始まるのです。
歯列矯正専門によるマウスピース型矯正装置(インビザライン)

代官山矯正歯科は歯列矯正の専門クリニックです。診療科の標榜も『矯正歯科』単独。
『やはり設計がよくわからない』という理由で外国人技術者が作った基本設計をとりあえずそのまま承認して作成するようなことは、当院では絶対にありません。
矯正医の院長が責任をもって設計します
代官山矯正歯科では、これまで培ってきた歯列矯正による基本的な歯の移動メカニクスを熟知した上で、さらにマウスピース型矯正装置(インビザライン)独自の動きを考慮して院長自身が設計を行います。
当院では外国人技術者とのやりとりを予測実現性が得られるまで何度でも繰り返した上で、最終的な作成許可を出しています。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)の治療費は、単にマウスピース代ではなく、診断にもとづいた治療計画が大きく反映されたものと言えるでしょう。
目立たない装置がいいからマウスピース型矯正装置(インビザライン)?
表側の装置は絶対にイヤ!それなら、マウスピース型矯正装置(インビザライン)がいいですよ、と言われたことはありますか?
選択肢が表側装置だけなら、マウスピース型矯正装置(インビザライン)は目立たない装置だと思います。マウスピースのみしか施術できない医院であれば、マウスピース型矯正装置(インビザライン)以外に選択がありません。
代官山矯正歯科では、舌側からの見えにくい矯正治療も専門的に施術しています。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)、舌側矯正、お好きな装置を選択できることも、当院の特徴かも知れません。
当院でのマウスピース型矯正装置(インビザライン)症例
Case01

Case02

Case03

Case04

3次元コンピューター画像シミュレーション
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、1997年にアメリカのメーカーによって開発された矯正装置で、米国、カナダの矯正医の約7割がこのシステムを導入しています。
現在、世界で200万名以上を超える患者さまに使用されており、日本では2006年2月より正規導入が開始されました。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は3次元コンピューター画像技術を駆使した装置で、患者さま個人に 合わせて治療の開始から終了までの歯の動きを連続した画像でシミュレーションした上で、治療ステップごとのアライナーを作製します。
患者さまは、矯正医のチェックのもとでアライナーを定期的に次のステップのものに交換していきます。
従来の矯正装置とワイヤーを使用する治療とは違い、装着していることがほとんど分かりません。特に、自分で取り外しができることが大きな特徴で、食事や歯磨き、フロスもいつも通りに行うことができます。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)のメリット
メリット
- 透明で目立たず、しかも快適
装着していても目立たないのが特徴で、違和感も少ない - 取り外しができて衛生的
食事や歯磨きがいつも通りでき、装置も洗浄でき衛生的です - 生活のシーンにあわせて自分で装着できる
注意!
1日に20時間以上の装着が必要です
装着時間が短いと、次のステップに移れないため治療期間が長くなったり、
治療計画そのものを変更しなければならない場合があります。
全ての症例に適用できる訳ではありません
マウスピース型矯正装置(インビザライン)とは言え、すべての症例に万能な装置ではありません。
但し、難しい症例であっても、他の矯正装置と併用することで適用が可能になる 場合があります。
詳しくは相談時にお問い合わせください。
→当院矯正相談 03-3770-0070
マウスピース型矯正装置(インビザライン)による治療の流れ
検査・診断
2.マウスピース型矯正装置(インビザライン)専用の歯型とり(光学印象採得)
専用の歯型とり(光学印象採得)
3.検査資料、治療計画書と専用歯型をアライン社に郵送
歯型から構築した3次元画像とシミュレーション結果が当院へ
インターネットにより送られてきたデータを当院にて確認し、すべてのステージにおける歯の移動距離、方向についてあらゆる角度から検討しコンピューター上で修正します
アライナーの作製を指示
当院の指示のもと、アライン社でのアライナー作製が開始されます
当院へアライナーが郵送される(指示から約5,6週間後)
指示から約5,6週間後、アライナーが郵送されます
患者さまにご連絡して治療開始
1日20時間以上装着の上で、指定した間隔で来院いただき、アライナーを交換していきます
治療終了、保定管理へ
保定期間は他の矯正装置と同様にリテーナーを使用し、約2年間の経過観察です
未承認医薬品、医療機器等の明示
①未承認医薬品等であること
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認医薬品です。
②入手経路
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は米アラインテクノロジー社の製品の商標製品です。当院ではその日本法人であるインビザライン・ジャパン社を介して入手しています。
③国内の承認医薬品等の有無
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)は薬機法の対象とはなりません(薬機法対象外)。
- アライナー作製をする為に行う型取りに使用する口腔内スキャン装置「iTero(アイテロ)」については薬事承認を受けています。
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)のサポートソフトウェアである「クリンチェック」は薬機法上の承認を得ています。
- 日本国内で製作される類似のマウスピース矯正装置のいくつかは、薬事承認されております。
④諸外国における安全性に係る情報
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、1998年にFDA(米国食品医薬品局)から医療機器として認証され、販売認可を受けています。2022年8月現在、世界100ヶ国以上の国々、1200万人をこえる患者様が矯正治療を行いましたが、重大な副作用の報告はありません。
なお、マウスピース型矯正装置(インビザライン)は日本では完成物薬機法未承認の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
診療カレンダー
■:休診日です。



