新型セルフライゲーション装置「エンパワー2」
これまでのセルフライゲーションシステムがさらに改良、クリップにロジウムコーティングが採用されました。
強く、薄く、審美性がアップしました。
当院では表側矯正、裏側矯正ともに開院当初から様々なセルフライゲーションシステムを導入してまいりました。
これまでのセルフライゲーションシステム
歴史的には1996年、Dr. Dwight. H .Damonにより開発されたデイモンシステムが世界中に広まり、できるだけ血流を阻害しない弱い力の方が効率的な歯の移動が可能ということを証明しました。
セルフライゲーションの特徴は、処方したアーチワイヤーの回復強度、形状といった“3次元の情報”を正確に歯根膜に伝えるためシャッターのような“クリップ”が装置の中に組み込まれています。クリップ式はワイヤーを強く抑え込むことがないため最適な矯正力(optimal force)となり、毛細血管が閉鎖しづらく歯の移動に必要な細胞代謝が促進されます。
その結果、歯が動きやすくなり、従来の治療期間に比べて短期間の治療が個人差により可能になるのです。
一方で表側装置のセルフライゲーションは従来型のセラミック製に比べて心臓部であるクリップが目立ちます。そのためクリップをセラミックに置き換えるための改良が続けられてきた結果、審美性は得られましたがセラミック製クリップは強度を担保する必要があるため装置自体が厚く大きくなり臨床上の操作性に課題が残りました。
新しい技術、『ロジウムコーティング』
セルフライゲーションの『エンパワー2』、ボディはセラミック、クリップは金属を採用していますので厚みは従来のセラミック装置と大きく変わりません。このエンパワーのクリップ、ただの金属ではありません。
“ロジウムコーティング”という白色に近い色味をもたせているため、クリップ強度は強く、薄く、かつ審美性に優れているのです。このエンパワーに、さらにロジウムコーティングワイヤーを導入することで、従来のホワイトワイヤーに劣らない審美性を獲得することができるようになりました。
もちろん、これまで通りの白いセラミック製装置とホワイトワイヤーの組み合わせ治療も継続して行っています。初診相談の時に是非、見比べてください。
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