インビザライン社によると、ここ数年、矯正歯科学会の認定専門医師によるインビザライン治療を希望される方が本当に増えているそうです。マウスピースを利用した2023年のモニター詐欺事件から、一般医やレッドダイヤモンド、インビザライン専門医(自称)によるマウスピース治療はきちんと治らない、危ないと、少しずつですが、ようやく浸透してきているものと思われます。
「マウスピース矯正」の前に、そもそも「矯正歯科治療学」を習得し、学会資格試験に受かっていない限り、うまく治る訳がないと思いませんか?そのために、日本矯正歯科学会は認定医と臨床指導医制度を設けているのです。https://www.e-egao.jp/souchi/invi.html
インビザラインを希望される患者さんの増加に伴い、当院ではこの夏、インビザライン専用の現行最高精度の3D口腔内スキャナー、iTero Luminaをついに導入いたしました。新機種のため世界で採用されている台数もまだ少なく、当院は専門医でのLuminaによるインビザライン治療が可能になりました。
このiTero Luminaは、従来のiTeroに比べて3倍の視野、最大撮影深度25mmと、これまでスキャンに時間を要した著しい叢生、前突、過蓋咬合などが短時間かつ高精度で情報採得できるようになりました。口腔内に使用するスキャナー先端も驚くほど小さく、軽いのに、カメラが6台搭載されています。
今後はスキャン中の患者さん負担軽減だけではなく、より精度の高いマウスピースを設計できることになります。すでに当院でインビザライン治療中の患者さんは、次回の途中スキャンはこのiTero Luminaを使用いたします。
遠方にいる名医が処方したサイン入りのインビザラインが送られてきても、実際の臨床で診察する医師が違えば、処方した医師ではないのでその動きや効果が予定通りか診断できません。ただ新しいマウスピースを渡して「頑張ってくださいね」で終わりです。
当院のインビザラインは専門医有資格者である院長が処方設計します。代診ドクターに診させることなく、これまで通り、院長の処方効果が出ているかを院長本人が直接診察いたします。